できもの・かゆくないぶつぶつ
できものがあることにお気付きになっても、「かゆい」「痛い」といった症状が無いと、わざわざ皮膚科に行かなくてもいいかな、と思われるかもしれません。ですので「できもの・かゆくないぶつぶつ」について実は前々から気になっている患者さんは多くいらっしゃると感じております。
できもの(皮膚のでっぱり)のなかには治療が必要な病気があります
皮膚のできものとしては、昔からあるホクロ、数か月前から指に増えてきたイボ、お子さんの膝裏に増えてきた水いぼなど、様々な種類があり、治療もそれぞれに異なります。
ホクロに関しては、自然に消えることがほぼないことに加え、「カミソリが当たって血が出てしまう」など、ものによっては生活に支障をきたすこともあります。ダーモスコピーという専用の観察器具を用いて、良性か悪性か(普通のホクロか、ホクロのがんか)を確認します。普通のホクロであれば、経過をみるか、あるいは当院にて手術で取ることができます。通常のメスを用いた手術のほか、ラジオ波メスを用いた手術、粉瘤に対するパンチくり抜き法も行っています。手術は基本的には保険診療にて行っています。できものが少しでも悪性の可能性がある場合は、皮膚の一部を切り取って顕微鏡的に調べる「皮膚生検」を行うことができます。できものが悪性(がん)であった場合、あるいは良性であっても非常に大きかったり深いところにあったりする場合は、大学病院や総合病院などの専門医療機関にご紹介し、治療を続けて頂けます。 手指のイボに関しては、ウイルス性のイボのことが多く、液体窒素による治療を行っていきます。但し、他の病院で長く液体窒素をしても治らない、あるいは早く良くしてしまいたい場合には、手術をする場合もあります。
お子様の水いぼに関しては、最終的には水いぼの原因のウイルスに対する免疫がつくことで自然に治っていきますが、水いぼの個数が少ない場合には摘まんで取ることもできます。
“できもの”が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
かゆくないぶつぶつは、皮膚科医の適切な診断で改善する場合があります
顔のぶつぶつ、四肢のざらざらなど、「かゆくはないけれど肌が荒れている」というお悩みはありませんか?
患者さんのご年齢、ぶつぶつの出ている場所の範囲、季節による症状の違いなど、注目点が多岐にわたります。当院では、経験豊富な皮膚科医が、考えられる病気の説明と、治療選択肢をご提示します。
できもの・かゆくないぶつぶつの原因となる病気
下記はできもの・かゆくないぶつぶつを生じる病気の一部です。
実際には、「皮膚のかゆみの原因となる病気」「皮膚の痛みの原因となる病気」が重なっていることも多いです。
- ほくろ
- いぼ
- 脂漏性角化症
- ウイルス性いぼ(疣贅)
- 首いぼ(スキンタグ)
- 悪性腫瘍(皮膚がん)
- 稗粒腫
- 毛孔性苔癬
※現在、各病気ごとの記事は鋭意作成中です。順次更新いたします